第2次補正予算

 国会は新型コロナウイルス感染拡大に対応する、第2次補正予算案の審議に入りました。「総額32兆円弱のうち予備費10兆円の使途が不明である」との野党の主張を受け、政府は5兆円について使途を明らかにした上で今週中には成立を目指すようです。
 この大型補正によって政府は過去最大の国債増発に乗り出すこととなりますが、2020年度末には1,000兆円を初めて突破します。このまま借金を重ねて行きますと、ご存知の通り金利の上昇を招きかねません。財政の健全性については以前から懸念されており、日銀頼みの構図にも限界がきていると言われてきました。確かに高齢化の進展で社会保障費が膨張したため、先般消費税を引き上げたばかりです。しかし一転、コロナ禍の影響で景気が後退し、景気刺激策が優先となった経過はご存知の通りです。
 財政健全化と金融政策の一体運営が今は必要ですし、また大型補正予算が不可欠であることは理解できるものの、国会の論戦では今年度以降の財政健全化に対する内容も議論して欲しいものです。次世代に多額の借金を負わせる不安を少しは払拭して頂きたい。

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